スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

子供の視点が欠けている…政策に苦言 池本美香・日本総研主任研究員(産経新聞)

 【静かな有事・特別編】少子化連続インタビュー(6)

 少子化政策について、日本総合研究所の池本美香主任研究員は「子供の視点」の必要性を強調する。

 --少子化の原因をどうとらえるか

 「子育ての時間が失われてきたこと。女性が働けるようにということばかりに力が入ってしまって、子育てをする時間が社会からなくなった。海外は、女性の高学歴化を自然な流れととらえて政策が変化し、ワーク・ライフ・バランスが進み、男性の育児時間も増えつつあるが、日本はそうした対応が進んでいない」

 --各国を視察した印象は

 「ヨーロッパ諸国の少子化対策や両立支援策と比較すると、根本的なズレを感じる。各国で『延長保育は何時まで?』『病児保育はどうしていますか』と質問した。どの国も女性の就業率が高くて、保育サービスも充実しているときいたからだ。ところが『なぜそんなことを聞くの?』という反応だった。『子供を長時間預けたり、具合が悪いときに親と離れてすごすのは子供にとってマイナスなので、親の時短を認めたり、看護休暇の制度をつくる方へ力を入れている』といわれた」

 --日本は長時間保育が増えている

 「保育時間は、子供が幸せに、かつ将来の社会を支える人材として立派に育つという点からも検討すべきだ。諸外国では、保育を教育制度の一部に位置づける動きがある。日本は、どう育てるかを考えず、単に数だけ生んでもらおうとしている。本来、保育所をとりあえず作ればよいというものではない」

 --なるほど

 「日本の女性は働けていないという現状も確実にある。ジェンダー・エンパワーメント指数も低いし、出産後の継続就業の割合も伸びていない。高学歴女性が結婚しない、子供を産まないということも議論されず、そうした教育投資が無駄になっていることにも議論がいかない。何かことが起こると一応対応はする。待機児童が増えたら保育所を作ろうとか、女性は働きたいだろうから門戸を開こうとか。しかし場当たり的で、トータルでみて成果が上がっていないことが多い。海外はかなり戦略的に考えている」

 --政策ターゲットをどこに置くべきか

 「働く女性にも、働いていない女性にも不満がある。主婦は、そこまで働けないから家にこもりきって自分は成長していないと不満を持つし、働いている人は忙しくてクタクタで子供どころではない人もいる。多くの人は、ほどほどに働いて、ほどほどに家族のこともやりたいのではないか。そういう主流に対する対応ができていない。そこを考えないと、女性を労働力として活用しようとか、子供を産んでもらおうというのは難しい」

 --きめ細かな政策が必要ということか

 「もちろん、バリバリ働いて子供も育てる人もいる。しかし、それを全員に当てはめることはできない。働く女性のイメージがそこに固定化されて、企業もそれを整えればいいと思っているが、家族を持つ幸せなイメージとずれている。仕事の時間、生活の質をトータルに議論しなければならない」

 --確かに主流が抜け落ちている

 「トータルにバランスがいいところを見つけて、そこに政策を打たないといけない。普通の人が子供と一緒に時間を持ちながら仕事を続ける。価値観の違う人たちが満足いく生活をするにはどうしたらよいか。その多様性が各国ではかなり配慮されている。働き方はこうでなくてはいけないという考えをとっぱらわないことには、少子化がとまるイメージは描けない」

 --保育政策はどうか

 「待機児童をなくすことしか注目されておらず、半端だ。詰め込まれて長時間預けられる子供たちはどうなのかという視点がない。育つ環境が悪ければ後に問題行動も起こる。結局、中途半端にお金をかけて後でお金がかかる。少子化対策といっても、いかに多く子どもを生んでもらうかしか考えていない。それを受けて、子供は本当に幸せになっているのかという視点がない」

 --子供からの視点か

 「親と長時間一緒にすごせずストレスを抱えている問題に目が向けられない。何年も前から少子化対策が叫ばれてきたのに、だれも子供がどう感じているのかを考えない。子供がおかれた状況に目を向けようとしない。国際的に非常に珍しいことだ」

 --少子化対策の課題は

 「専門家が分化している。役所も分かれている。各分野をどうつなげていくか。幼保一体化がどうなるのか楽しみにしているが難航してるようだ。日本でいう認定こども園も、イギリスではその効果についてリサーチがあって、議会で詳細な報告書が出されている。日本でも、数を増やそうと話題になるが、効果についてリサーチ予算がないから、議論が深まらなくて運動論に終始している。どんな効果があるのか、財政的にどうなのか研究が必要だ」

 --少子化に歯止めをかけるには

 「イギリスは、政策の考え方が『子供プラン』として始まった。子供が直面するさまざまの問題を挙げて、それに全部対応するという視点で、役所の縦割りなど言っていられない。医療、労働、教育、保育も一緒になって、学校を拠点にすべての子供にサービスが行きわたる政策を目指している。イギリスは21世紀に入ってから、『every child matters』(すべての子供が大事)と、子どものニーズにあわせて何ができるか考えてきた。障がい、ひとり親、低所得といったところにもかなりきめ細かく、対応がもれなく進んでいる」

 --北欧も充実していると聞く

 「ノルウェーやフィンランドには在宅育児手当がある。3歳くらいまで自分で育てたいという親も支援するという考え方だ。スウェーデンでも最近、一部の自治体で導入され、『More time for young children』(子供とより多くの時間を)という内容の政府発行のパンフレットもある。子供が親と過ごす時間があって、それがハッピーであればみんな子供を持ちたいと願う。子供にとっても幸せなこと。その時間をまず確保しようという考えが根本にある」

 --いろいろと違う

 「オランダは子どもが世界でもっとも幸せな国として注目されているが、小学生でも両親がパート労働を選択し、夕飯を親と一緒にとれる。きょう何があったのか話すことができれば、子供も悩みをずっと抱えることはない。日本は1週間顔を合わせず、『悩みがあったら言って』といわれても、話せないような親との距離感がある」

 --父親の子育て参加は

 「お父さんが子供とかかわることが、子供の教育上で重要だという考え方が海外にはある。日本のワーク・ライフ・バランスは、子供のために必要だという話があまり出てこない。世話が要るというのではなく、親と話したり、みていてもらう時間が、成長にとっていかに必要なのかという点に光を当てたほうがいい」

 --どんな政策から手をつければよいか

 「最近、オランダがおもろしろいと思ってみている。パート労働の充実で有名だが、2007年に保育を福祉から教育に変えた。保育も教育制度の一つと位置づけ、ゼロ歳から教育の土台を耕しておくという発想だ。女性の就業率も上がっている。海外では保育を教育と銘打ったほうが、予算をとりやすいという話も聞く。保育に欠ける子供を優遇するというのではなく、教育はだれにも必要だと。正当性が出て、教員の質を上げようとか広がりが出る。幼少時にしっかりお金をかけることで、のちのトラブルが減る。トータルでみれば、投資効果が高い」

 --日本の参考になる

 「海外で議論されているこうしたことが、日本では聞こえてこない。声が大きいとか、団体の希望に引っ張られるのではなく、全体的な長期的な視点で、政治主導で新システムをまとめてほしい」

 --幼保一元化は世界の趨勢(すうせい)なのか

 「ニュージーランドも教育で幼保一体化した。保育の質が悪いことは子供にも女性の就業にもマイナスとの判断からだ。質を上げて、量も増やして、1990年代に女性の就業率が上がった。制度改革が効果を上げている」

 --なぜ日本で進まないのだろうか

 「スウェーデンでは子どもにとって保育園にいる時間は6時間ぐらいが限度という社会のコンセンサスに合わせて、親の労働時間を短くできる制度がある。日本は、制度に自分を合わせてしまう国民性だから変わらない。政策も、潜在する真のニーズを把握して設計していない。政策の決定過程、政治のあり方も問題なのかもしれない。スウェーデンは、保育制度を重視しない政治家は選挙で残れないそうだ。そういう感覚だから変わっていく。日本も、政治と若者の距離が縮まって、若い人たちの声が政治に吸い上げられていくといい」

【関連記事】
「政府が悪くても幸せになれる」 少子化対策
少子化危機の「見える化」が必要 駒村康平・慶大教授 
出生数減少 子供を増やす制度に直せ
子ども手当はバラマキ 継続性に問題、同友会が見直し提言
「子育て」とすり替え…少子化から顔を背ける鳩山政権
「はやぶさ」帰還へ

野口さん、親しみやすい飛行士として活躍(産経新聞)
玄葉氏、政調会長兼閣僚…蓮舫氏は行政刷新相(読売新聞)
ヌード写真 篠山紀信氏に罰金30万円 公然わいせつ罪(毎日新聞)
貧困ビジネス排除へ初の連携協議開く 全国30都市、近く提言(産経新聞)
特別支援学校講師を逮捕=大学施設に侵入容疑―千葉県警(時事通信)
スポンサーサイト

市役所「熱心な支援者…口を出せぬ」 生活保護費詐欺NPO摘発(産経新聞)

 生活保護をめぐって暗躍していたNPO法人「いきよう会」が、新たに摘発された。同会の表向きの活動は生活保護の受給者や受給を希望する生活困窮者らの支援だったが、暴力団との接点も浮上している。生活保護の申請窓口になる大阪市内の区役所の担当職員は「受給者の熱心な支援者という感じだった」と驚きを隠せない。

 区役所職員によると、同会元代表の由井容疑者とみられる男は数年前から受給者を伴って窓口を訪れていた。生活保護を受けている母子家庭や高齢世帯など数世帯を支援していたといい、転居や書類申請の手続きを手伝ったり、日常生活での要望などを伝えに来ていたりしていたが、ここ1年ほどはまったく姿を見せなかった。

 職員は「受給者側の要望が通らないと声高になることはあったが、威圧的ではなかった。申請手続きの方法がよく分からない人を熱心に手伝っていたように見えた」と話した。一方で、「申請に同行しては、かなりしつこく活動していたようだ」と話す職員もいる。

 別の職員は「生活保護制度では、支給金が受給者に渡る前に、だれかに中抜きされるというような発想はない。支援者がおかしいと思っても、受給者がそれで助かっている側面があれば、こちらから口を出すことはできない」と話した。

【関連記事】
またNPO…生活保護費詐取、元代表ら逮捕 暴力団に現金流れる
貧困ビジネス 逮捕の自称NPO代表「囲い屋と違う。お礼は受け取ってない」 
神戸市で生活保護費の過払い発覚 110世帯で計100万円
70歳の有名スリ「三ちゃん」逮捕 「生活保護だけでは…」
【取材プラス】高齢者住宅詐欺 施設不足の不安に付け込む
iPadが上陸

大阪の330m引きずり死、トラック運転手逮捕(読売新聞)
「正当な理由あった」=職業は「キャプテン」―法廷厳重警備・SS元船長初公判(時事通信)
社民のごね得? 福島氏、頑なに「閣議で署名しない」 政府は譲歩…(産経新聞)
首相動静(5月27日)(時事通信)
官房機密費「目的分からぬ」(産経新聞)

<野口聡一飛行士>ISSで会見 「あと2~3カ月大丈夫」(毎日新聞)

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在している野口聡一宇宙飛行士(45)が23日、ISSとドッキング中のスペースシャトル「アトランティス」の乗組員らと共に記者会見し、5カ月間にわたる宇宙生活を「終わってみればあっという間だった」などと振り返った。

【写真特集】野口宇宙飛行士:サンタ姿でISS入り…長期滞在スタート

 野口さんは昨年12月21日、ロシアのソユーズ宇宙船で飛び立ち、同23日にISSに移った。日本人宇宙飛行士として最も長い5カ月間の任務を終え、6月2日に同宇宙船で帰還する予定。

 会見で体調を尋ねられた野口さんは「あと2~3カ月いても大丈夫と思う」と笑顔で報告。「ソユーズでの帰還に不安はない。帰ったら、まずは家族とゆっくり過ごしたい」と語った。【須田桃子】

【関連ニュース】
【写真特集】日本の主な宇宙開発
【オーロラの写真も】野口聡一飛行士:宇宙からオーロラ撮影
【写真特集】野口聡一さん:和服で書き初め ISSで正月行事
【写真特集】「きれいなお姉さん」系から「きれいなママ」系宇宙飛行士に 山崎直子さんの軌跡

水商売バイトは当然…詐欺や強姦、学生の犯罪エスカレート(産経新聞)
<クラシックカー>全国から名車が大集合 愛知・長久手(毎日新聞)
もんじゅ再起動は23日に 福井(産経新聞)
<小惑星探査機>「はやぶさ」地球撮影 6月帰還、故郷目前(毎日新聞)
遺体女性と接点確認されず=時計質入れの男―福岡県警(時事通信)

国際定期便、10月末就航=羽田の新滑走路完成で―前原国交相(時事通信)

 前原誠司国土交通相は14日の閣議後会見で、羽田空港の新滑走路を10月21日から供用開始し、同31日から国際線定期便が就航すると発表した。
 国交相は「供用開始を契機に24時間国際拠点空港化を名実ともにしっかりとやっていきたい。羽田を国際化しても(国際線は)成田が中心」などと述べ、羽田、成田両空港が一体となって発展を目指す考えを強調した。 

ユニットコム、日本橋活性化キャラ「音々ちゃん」のネットブック、音声も収録
北京に外務省高官派遣 金総書記の訪中受け(産経新聞)
カプコンの正式発表前に「モンスターハンターポータブル 3rd」の情報がネットでダダ漏れ中
移設決着期限で首相「5月末は国民への約束」(読売新聞)
菅財務相、子ども手当現物給付に理解(産経新聞)

【萌える日本史講座】KYなおぼっちゃま武将 毛利輝元の人間味とは…(産経新聞)

 慶長5(1600)年の関ケ原の合戦。東軍総大将はご存じ、徳川家康。一方、敗れた西軍総大将は石田三成と勘違いされるが、毛利輝元である。迷走の末、西軍敗退の責任を背負わされ、名門毛利家を没落させた「愚将」という評価が付きまとう。でも、まことしやかな美談で人気が高い西軍の「名将」よりも、失敗談ばかりの輝元には人間くさい等身大の魅力がある。(渡部圭介)

 ■迷走の始まり

 輝元は「三本の矢」のエピソードで名高い、中国地方の覇者・元就の孫。元就の嫡男・隆元が急逝したため、輝元は幼い頃から祖父の薫陶を受けて育ち、祖父亡き後は元就とともに戦った重臣たちに支えられながら育った。

 慶長2(1597)年、幾度となく毛利家の窮地を救ってきた重臣の小早川隆景が死去する。相談相手がいなくなる不安はあったものの、うるさい年寄りがいなくなり、輝元は40代半ばにして思いのままに家臣団を動かせる「自由」を手に入れた。

 時代は、豊臣秀吉亡き後の天下の主導権をめぐり、石田三成と徳川家康が一触即発の情勢となっていた。三成と家康では、軍事力も人望も釣り合いが取れない。三成は五大老の中で家康に次ぐ力があり、名門・毛利家当主である輝元に白羽の矢を立てた。

 「西軍が勝ったあかつきには、あなたを筆頭大老にしますよ」。三成からの甘い誘惑に、輝元は乗ってしまう。亡き祖父は「天下を望んではいけない」と言い残したが、守りに徹することが家を守ることにはならない。ボンボン育ちのお殿様は、目の前に転がり込んできた「ビッグチャンス」に飛びつき、西軍総大将を引き受けた。

 ■KYな殿様

 輝元は大坂城で豊臣秀頼に謁見した際、感激のあまり涙を流した。所領の石高から「120万石の涙」と語られる逸話だが、その後の輝元の迷走ぶりから、人の甘さを物語るエピソードになってしまっている。

 「輝元の失敗は、家臣団に根回しすることなく決断してしまったこと。主君の言うことは絶対である、という輝元なりの理想の主君像があったのでしょう。しかし、これが一世一代の失敗になりました」(毛利博物館)。

 「俺様の方針に、みんな付いてこい!」。輝元が殿様気分で下した指示は、実際は“KY”(空気が読めない)な判断だった、と言えそうだ。

 重臣の一人、吉川広家は一枚岩にならない西軍の行く末を案じ、「これからは徳川の時代になる」と踏んだ。輝元に西軍に加わらないよう説得。家康との主戦論を唱える家臣たちと激論を交わしたが、輝元は聞き入れなかった。広家は独自に毛利家存続の道を探り、領土保全を交換条件に家康と内通する道を選んだ。もちろん、輝元には知らされていない。

 いとこの毛利秀元も、輝元の決断に不安を抱いた一人とされる。毛利家と豊臣家に火の粉が飛ばないよう、三成らの“小さな”反乱に仕立てることで収束をはかったが、輝元に「もう遅い」と一喝された。

 ■名門断絶の危機

 関ケ原で火ぶたが切られたとき、輝元は大坂城でお留守番。現場の総責任者は秀元が務めた。南宮山という、家康を袋のネズミに追いやる絶好のポジションに布陣したと聞き、輝元も勝利を確信しただろう。

 しかし、足並みが乱れた毛利軍は関ケ原で機能不全に陥った。山の麓に陣取った広家が家康との約束通り微動だにせず、これに邪魔されて本隊が山を下りることができなかった。毛利軍の「傍観」で西軍は力を失い、小早川秀秋の裏切りで壊滅した。

 関ケ原で負けたとはいえ、敗れた兵士を大坂城に結集させ徹底抗戦する手もあった。一戦交えて、和平工作を優位に進める道もある。

 広家の内通を知った輝元は怒るどころか、領土が保全されることを聞くと大坂城から撤収。やすやすと城を家康に明け渡す。

 これは甘い判断だった。戦後、家康は広家との約束を反故。西軍総大将としての輝元の責任を追及し、毛利家の領土没収の上、広家に周防、長門両国を与える決定をする。名門毛利家は断絶の危機を迎えた。

 ■輝元の英断

 幸運だったのは「毛利軍団」の結束が腐っていなかったこと。広家は領主になるチャンスを捨て、毛利家存続に奔走する。「毛利家の名前は残してください! 今後、徳川家に楯突けば、輝元の首を取ってきますから」と家康に懇願。周防、長門両国は毛利家に与えられ、輝元らの命も保証された。

 とはいえ中国地方の覇権を握った毛利家を、輝元が没落させた事実は揺るがない。しかし、ここで「英断」が下される。徳川の天下は揺るぎないと確信し、徹底的ともいえる家康への恭順姿勢を取った。

 居城の広島城を追い出されただけでなく、石高は4分の1に減らされたことを考えれば、家臣たちのサムライ魂に火がつき、家康に楯突こうと考えてもおかしくない。輝元は血気盛んな家臣を追い出すことも辞さない厳しい姿勢で毛利家の統制に乗り出した。

 幕府からは「いじめ」のように城建設の協力を要請された。藩財政は悪化、領民の不満も高まり一揆も起きた。でも、輝元は恭順姿勢を崩さなかった。

 ■主君になった輝元

 「輝元の功績は幕府にべったりするのではなく、絶妙な距離感を保ち続けたこと。べったりしていたら、長州藩は倒幕の中心的な存在にはならなかったでしょう」(毛利博物館)。

 慶長20(1615)年、徳川vs豊臣の最終決戦となる「大坂夏の陣」が起きる。輝元は家康からの出陣要請に従う一方、家臣の一人、内藤元盛に兵糧と軍資金を持たせて大坂城に送っている。豊臣家が勝った場合に備えた策略といわれ、根強く残る反徳川派の家臣に配慮した、一種の根回し工作にもとれる。

 大坂城が落城し、元盛は徳川陣営に捕らえられる。毛利家の関与を追及されたが、元盛は完全否認した。結局「嫌疑不十分」となるのだが、輝元は元盛の子たちを自害させ、疑惑を抱かせたことを家康にわびる非情の主君を演じている。

 「『関ケ原以降の徳川家の毛利家に対する仕打ちを思えば、出奔して大坂方に走る者が幾人か現れても、おかしくはなかろうて』輝元は不敵に言ってのけた」(池田平太郎著『傾国の烙印』)。

 多くの家臣や領民を犠牲にしつつも、したたかに守られた毛利家のプライドがやがて江戸幕府を倒し明治維新に導いた。失敗から学ぶことの大切さを、輝元は実証してみせた気がする。

【関連記事】
「本能寺」の真犯人を知っていた? 光秀と煕子、愛のストーリー
古墳から見つかった鏡が照らす“卑弥呼の政権戦略”
“美人すぎる戦国の女”信長を支えたお市
イケメン陰陽師・安倍晴明 実は中高年の星だった?
邪馬台国の女王・卑弥呼どんな女帝ぶり
「裸の王様」次に座るのは…

タミフル半減で国内売上高9%減―中外(医療介護CBニュース)
野菜価格を緊急調査=農水省(時事通信)
山陰海岸学習館、24日リニューアルオープン 鳥取(産経新聞)
準天頂衛星「みちびき」公開=GPS補完、今夏打ち上げ-宇宙機構など(時事通信)
福井県知事と週明け協議=もんじゅ再開に向け文科・経産相(時事通信)
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。